中西 繁 アート・トーク

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zoom RSS アンジェイ・ワイダの遺言 2

<<   作成日時 : 2017/05/12 00:03   >>

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映画「残像」は「遺作」というよりアンジェイ・ワイダの「遺言」と言った方がいいと、
タイトルを変更しました。

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先日はマルクスの未来社会論を書きました。
資本主義の次のシステムが社会主義・共産主義と。
それが実現したのが1917年のロシア革命であり、その後の社会主義諸国。
ロシアではソヴィエト連邦が出来ましたがレーニンが革命後5年で亡くなり、
それを継いだスターリンが粛清政治をし、対外的には覇権主義のひどいことになったのは歴史の事実。
スターリン主義は結局ナチスとも組んだり、映画のようにポーランドなど周辺諸国の強権体制にも影響を及ぼし、その後のソ連のアフガン侵攻や現在のウクライナへの侵略まで尾を引いています。また、中国も社会主義になったと言いつつ中国共産党の性格は民主主義とは程遠く、大国主義がまかり通っているわけです。北朝鮮の金正恩に至ってはあの個人崇拝、独裁・粛清政治は社会主義国でも何でもないわけです。

このように未来の社会体制・国家のあり方の模索はジグザグでしかない感じです。そこで、いつの世も、どんな理想を掲げた体制でも欠かしてはならない原理はあるはず。それが、言論の自由、民主主義のルールではないかと思うのです。この「民主主義」と一言でいう事もなかなか難しい内容でもあります。人間の「欲望」というのがありますので、指導者が強い権限を持ちすぎると言論統制が始まり、圧政が始まる。時の権力にとってそれが支配に楽だからです。今の安倍政権がそうです。社会主義でもそうしたことが起こったという事です。だから主権者である民衆のチェック機構がないとまずい。政治の指導者に特別な権限を与えてはいけないのです。民主主義の自浄作用がなければどこかで誤ってしまう。また、そうしたことを本来の人格として持った人間が指導者に押されなければならない。「体制・制度」とともに大事なのは「正義な人間」。未来を託す国家というのはどんな体制・社会制度であれ、「正義人間」が7割ぐらいを占める世の中にならないと実現しないでしょう。

アンジェイ・ワイダの訴えたいことは圧政の中でも信念を貫き通す「正義な人間」。それを誰しもが目指さなければならない。そうした価値観に多くの人が立たなければいけないと訴えています。そうで無ければどんな体制だろうが悲劇の結末に至る。それがアンジェイ・ワイダの遺言なのではないか。


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身近なところで、「映画を創ろう」としている。そうすると、よく「観終わって希望が感じられないといけない」と誰もが言います。しかし、そうだろうか?それは甘いのではないかと時々思うのです。描くテーマ、時代によってそれは違うんじゃないか。現在の非正規労働の実態に希望なんてあるのか。その現実をリアルに訴えるのが本当の映画ではないのだろうか。ましてや、今、現実の厳しさを一時忘れたいと「喜劇」を作っていればいいっていうわけでもない。

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